教育

「安倍のマスクだけじゃない」学校現場は大混乱(?)

2021年12月19日

 安倍さんが首相だったころ、どうしても耳障りに感じる彼の言葉がありました。それは「おられる」です。

 通常「いらっしゃる」と書かないと入試ではバツになると学校で叩き込まれ、NHKでもこの言葉使いを標準としてきました。

 ネット検索すれば、関西では「オル」が一般の動詞なので間違いではない。ただし関東では「いる」が一般の動詞なので、「オル」という謙譲語に「られる」の尊敬語がついていると感じるので違和感があるため「いらっしゃる」を使うことがベター。…などです。

 ところが安倍さんが「おられる」をあまりにも連発したため、右にならえとばかり、どの政治家もこれを使うようになると、芸能人もコメンテーターの世界でも日常化してきたように思えます。そして私が「いる」職員室でもです。こうして関東で学校教育を受けた私にとっては違和感のある毎日を送るようになりました。

 ちなみに検索すると、10年前、鳩山・麻生首相による連発からの誤用で「させていただく症候群」「過剰なへりくだり」が問題化ともありました。我が職員室でもその傾向があり、時に「配布物を机上の上に…」というお恥ずかしいことになっています。

 さて、話を本題に戻します。数年前から珍事が起こり始めました。はじめは、職員室に来る「元気はあるけど、そそっかしいその生徒だけの現象」と思って笑っていましたが、小人数ではあるものの、毎年途切れることなく、元気な生徒によって、次のように発生されます。

 「〇〇先生、オラッシャイますか?」

ミネルヴァの梟がいま飛び立つ