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過去の自分に言いたいこと「人生は先の見えないすごろくのようなもの」

2022年2月6日

 人生は「先の見えないすごろく」のようなものです。おおかた、たどり着くゴールは、すごろくを進めるたびに、限定されていくのでしょうが、我々はそれを想像することしかできません。

 強いて言うなら、それまでの自分の経験から、どんなサイコロの振り方をすればどんな数の目が出て、次のどんなステージに進むかを「勝手に想像して」ゲームをすすめているようなものなのです。

 思った目がでて、想像にちかいステージに進むこともあれば、思った目が出たのに、想像とは全く違うステージに進んだり、はたまたま、進んだと思ったのも束の間、いくつも前のステージに戻される場合すらあります。

 もし、中学時代の過去に戻れることになって、その頃の自分に何か言おうものなら、そこからのサイコロの目は変えられ、連鎖的に進むステージも、次々と変えられてしまうことでしょう。

 たとえおおかたのストーリーは変わらなくても、今の自分は消滅します。何故なら、これまでのたくさんの出会いと経験が、今の自分を作り上げているからです。

 たとえSFで描かれるように、パラレルワールドがあったとしても、声をかける相手は、「別の自分」であり、他人の人生を変えることに過ぎません。

 もし過去に戻ることがあったとしても、何もしないのが、今の自分とこれからの自分を大切に思うことなのでしょう。

ミネルヴァの梟がいま飛び立つ