文化芸術歴史

「覚え方にはコツ」があります(人名編)。

2021年11月28日

 生徒によい参考書や問題集を聞かれる時,毎回返答に困ってしまいます。大学受験で世界史は,日本史に比べて少数派。せっかくよい参考書や問題集が出ても,購買数の関係ですぐに絶版になってしまうからです。

 仕方がないので,よい参考書や問題集を参考に生徒向けのオリジナルを作成することになります。

 大学のランク別に,難易度だけでなく覚えるところが異なります。そのポイントさえわかれば,合格率もかなり変わってくると思って学習しましょう。

 さて,世界史では,多くの人名が登場します。しかし,ヨーロッパにおいては,やり方次第で,暗記に使う労力を半減させることが出来ます。

 ひとつだけそのコツを教えましょう。

問題例1

次の文の空欄( A )の適語を語群から選び記号で答えなさい。

「パリの街で生まれたフランス人の( A )は,モンマルトルの丘でジュースを飲み,幸せと叫んだ。」

①ハインリヒ10世 ②アンリ10世 ③ヘンリ10世 ④エンリケ10世

<正解 ②>

どうしてだかわかりますか?

名前を見れば,②以外はフランス人の名前ではないからです。

ドイツ人の「ハインリヒ」は Heinrich と書きます。

これを,英人は「ヘンリ」,フランス人は「アンリ」,スペイン人は「エンリケ」と,自国のルールにしたがって発音するのです。

参考書や資料集には,必ず「国別人名対比表」が付録してあります。これを活用しましょう。

ちなみに、英人のチャールズは,①フランスでは? ②ドイツでは? ③スペインでは?

<正解 ・・・調べてみましょう。>

続きは,カフェトークのレッスンで....。

ミネルヴァの梟がいま飛び立つ