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注意!西洋人にはヨーロッパ人と地中海人の違いがあります。

2023年2月6日

 西洋人と言うと、ヨーロッパ人と言う言葉を思い浮かべるかもしれませんが、そこにはヨーロッパ人と地中海人があるのをご存知ですか?

 アルプス山脈(スイス)より北方のドイツ、フランス、イギリスなどがいわゆるヨーロッパ人で、南方のイタリアが地中海人です。

 以前NHKの『クールジャパン』というバラエティ番組がありました。毎回、日本在住のレギュラー外国人達がチームに分かれて日本の伝統文化から現代のポップやサブカルチャーまでの様々なジャンルを探訪して研究発表し、それがクールかどうかをディベートしてました。彼らの母国が世界の様々な地域であることから、異なった価値観を知ることが出来てとても興味深く楽しみにしてました。

 そんな中で結婚したらば、親と住むかそれとも独立するかと言うテーマで、西洋人が真っ二つに意見が分かれました。

 多くの西洋人が、家を離れずいつまでも親と一緒に住むのはおかしいと主張するのに対して、イタリア人はそれに反対して譲りません。そこで日本人の司会者が「同じヨーロッパなのに何で?」と尋ねたらイタリア人が答えました。「俺は地中海人だ。」

 よくマフィアを題材にした映画で家族の絆がテーマになります。その時使われるのが「ファミリー」とう言う言葉ですが、まさに特徴を良く言い表しています。

 では、ヨーロッパ人は何を理想とするかというと「共同体」です。個人がそれぞれ自立しつつ協力し合う社会。

 前者の「家族」は、農村部を中心としたカトリック(旧教)の世界で展開し、後者の「共同体」は、商工業を中心としたプロテスタント(新教)の世界で展開されてきました。

 最近テレビでゴリラを専門に研究している人類学者の話を聞きました。ゴリラとチンパンジーには大きな違いがあり、ゴリラは家族を、チンパンジーは共同体を単位として生活している。言い換えればゴリラは血縁の助け合いを重視して、チンパンジーは血縁をあまり意識せず助け合うということです。人間はその両方の性質を持っているとのこと。

 これを人間に当てはめるならば、伝統的な農業を中心としたイタリアや日本の社会はゴリラ型に、商工業を中心としたヨーロッパはチンパンジー型に近いとも言えるでしょう。

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