文化文化芸術歴史

西洋占星術の占い方(その1)前編ホロスコープ

2023年1月4日

 まず1年間を、円の軌道上に乗せて、毎月の20日あたりを境に、太陽が通過する12の星座を当てはめ、さらにこれに対して4つの性質(元素)である「土」「風」「水」「火」を順に当てはめていきます。ざっくり言うと1月の大半が「土」2月が「風」3月が「水」4月が「火」というように進めると、120日(3ヶ月)毎に同じ元素が巡ってきます。

 「土は1月の山羊座、5月の牡牛座、9月のおとめ座、「風は2月の水瓶座、6月の双子座、10月の天秤座」「水は3月の魚座、7月の蟹座、11月の蠍座」「火は4月の牡羊座、8月の獅子座、12月の射手座」となります。

 一般的にこの同じ元素同士が相性が良いとされますが、更に相乗効果で見ると、60日(2ヶ月)ごとが良いとされます。例えば「風と火」「土と水」が性質上高め合います。

 それぞれの星座の特徴を大まかにいうと、「元素のイメージ」からの連想で、「土」は堅実で潔癖症で冒険を嫌う、「風」は知性的で自由でつかみどころがない、「水」は懐が深く粘質傾向があり性的な魅力が強い、「火」は熱しやすく冷めやすく敵味方を区別するなどです。

 ただし相性をみるとき、気をつけなくてはいけない原則があります。それは「星座や元素」同士で見るのではなく、誕生日の間隔です。お互いが120日もしくは60日の前後1週間程度に入っているかどうかです。考え方としては自分から見て120日先か120日前かを見るのです。それに当てはまらなければ相性は良くも悪くもありません。

 さて悪い相性はどう見るのでしょう。それは90日(3ヶ月)間隔で前後3日程度に入っているかどうかです。ここで面白いのは、180日(6ヶ月)の間隔です。円の軌道上では丁度反対側にあるため反対宮と呼びます。60日の倍数でありながら90日の倍数でもあるので最善か最悪のどちらかということになり、互いの許容範囲の広さでどちらにもなります。

 しかしこれはあくまで誕生日すなわち太陽の運行のみを見ているだけで、細かくは他の天体も含めて考えなくてはいけません。特に恋愛や結婚においては月と金星と火星が重要になります。このようあらゆる天体の位置関係と生まれた時間に水平線上にあった星座(上昇宮)を図面にしたのをホロスコープというのですが、お聞きになった事はありますか?(続く)

ミネルヴァの梟がいま飛び立つ