アクティブ多言語教育文化芸術歴史

②多言語レッスンは異文化コミュニケーションです。(顔パス)

 近未来の技術を紹介するTVで、顔認証の改札を紹介していました。事前に登録することで可能となるそうです。そこで思い出したのは、友人とベルギーのアントワープに行った時のことです。

 ガイドブックを見て、トラム(街なかを走る市電)に乗ろうとしたのですが、フランス語らしき看板さえ見つからず、どうも、チケットの買い方がわかりません。停留所近くのどこぞの国の観光客に英語で聞いたりして、自販機を見つけてチケットを購入しました。

 さてトラムが来て乗り込んだのですが、運転手は、日本のワンマンバスのようにチェックする気配がありません。その後、我々が目的地に着くまで、大勢の人が整然と乗り降りしましたが、誰一人としてチェックを受ける人はいませんでした。

 帰国後調べたのですが、ベルギーでは、ルールを当然のごとく守ることがポリシーでひとつのプライドとなっていて、その信頼のもとで社会が成り立っているとのこと。また自己責任の国なので、ルールを破った時はかなりの重い罰則が待っているそうです。

 これって、一周回って、最新のテクノロジーを遥かに超えた所にある、理想だと思いませんか?。

ミネルヴァの梟がいま飛び立つ