アクティブ多言語教育文化芸術歴史

③多言語レッスンは異文化コミュニケーションです。(日本語の素晴らしさ)

 ある時、イギリス人の若い先生からこんなことを聞かれたことがあります。日本の人って見た瞬間に意味が分かるって、最近それに気づいてびっくりしたと言うことを聞きました。

 彼が言うには、本を黙読する時も、常に頭の中で文字をいちど音声化しないと、理解出来ないと聞いたときに、私の方がびっくりしました。

 確かに日本語には漢字があり、ひらがながあり、カタカナがあり、さらには近年ではローマ字までが入ってきます。最近は携帯などでデザイン化された絵文字やスタンプが増えてきています。

 まず漢字ですが、表意文字の特性から、音読み訓読みが分からずとも、直感的に意味が頭に入ってきます。この場合一切、音声化は必要ありません。

 また、近年のルールでカタカナなら直感的に外来語とわかった上で文字を読めますし、日本語ならではのオノマトペは、ひやひやとかわくわくとかの擬態語があって、そうした文字だけでも直感的なニュアンスが伝わってきます。ひやひやと書かずにヒヤヒヤとするだけも、目に入ってくるニュアンスが違います。

 速読は日本語が世界一と言われるのもうなずけます。世界的に見ても日本語ってこんなに素晴らしく、唯一無二の存在なんですよ。

 皆さん、もっと自信を持って日本語を愛していきましょう。

ミネルヴァの梟がいま飛び立つ